若返りに水やコーヒーは有効か?

長生き

体内で水が不足すると、酸素や様々なエネルギー源を細胞へ運ぶ血液と、古い細胞や老廃物を体外排出するために運ぶリンパ液が少なくなります。これは、血液の約60%、リンパ液の約90%が水分で構成されていることに起因しています。

 
水が不足すると血液中の水分が減少するため血液がドロドロ状態となり、その結果、最初に皮膚のみずみずしさやハリが悪くなる兆候が見られるようになります。同じように、パソコンの液晶画面を見過ぎたりしていないのに、朝目覚めた時などに目のドライアイが生じたり、夜中寝ている時や激しい運動をしている最中に足がつる症状を経験する人もいます。

 
また、水分が少なく脱水気味な人ほど、アレルギー症状が出たり悪化しやすい、あるいは花粉症やアトピー性皮膚炎、喘息になりやすいことがあり、これは体内にアレルゲンが侵入すると放出されるヒスタミンが水分不足により過剰放出されることが主な原因となっています。そして、これにより鼻水、発赤、かゆみ、浮腫、痛みなど様々なアレルギー反応を引き起こすのです。

 
そのため、これらの症状を防ぐため定期的に水を飲んで補給し、体全体に常に充分な水分が供給される状態を作っておくと良いわけです。

 

一方、体内への水分補給だけでなく、脱水の原因になっていることを除去する必要もあります。たとえば、アルコールや喫煙、お茶やコーヒーに含まれるカフェインのような化学物質含有飲料を極力摂取しないよう心がけることが挙げられます。

 
アルコールやカフェイン入りのお茶、コーヒー、コーラなどには利尿作用があり、また体内で分解される時に発生した毒素を中和・排泄するために水分と酵素(エンザイム)が必要である、さらに呼吸のたびに水分が蒸発するなど体内から多くの水分を喪失させる働きがあります。

 

(参考文献: 病気にならない生き方3 若返り編 / サンマーク出版,2007)
 

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